組合員の皆様、こんにちは。理事長の松本道明です。
日頃より「長野県退教互」に対し、温かなご理解とご協力をいただき心より感謝申し上げます。
2020年2月に横浜港より急速に拡大した感染症により、日本列島全体が機能停止状態になってからおよそ三年半が経過しました。日常生活は一変し、これまで経験したことのない重圧感に満ちた、出口の見えない苦しい日々が続きました。
組合員の皆様も、それぞれの生活環境の中で、見えない細菌と闘いながらも精いっぱい前向きに一日一日を大切に過ごされてきたことと拝察いたします。
また各学校現場では、子供たちを感染症から守るための厳しい制約がある中で、学力に影響が出ないようにと、あらゆる工夫と努力を惜しまず、子供たちの笑顔と優しさを守り通してこられた教職員の皆様と、よく頑張った子供たちに心より敬意を表します。
感染症の指定段階が緩和され、感染症との共存を本格的に図りながら、新しい日常を進めていく段階となりましたが、決して油断することなく、また直面するかもしれない「次の危機」を想定しつつ前に進みたいものです。
さて、長野県退教互は今年で59年目となり、来年度は創立60年という節目の年を迎えます。
皆様すでにご承知の通り、世界的に政治・経済・社会が不安定な状況にある中、国内においても「後期高齢者の窓口負担2割への引き上げ」や「定年延長の実施」などの影響を受け、長野県退教互はそう遠くない将来において「財政難」が予測されています。そしてその財政難をできるだけ最小限に抑えるために「大きな変革」が求められています。
このような中で、昨年7月より「第6次財政問題検討委員会」を立ち上げ、今年の3月には委員会より具体的な改革案が示され、内容については組合員の皆様にも「退教互だより」などでお知らせをしてきました。
2023年度はこの改革案を退教互事業の中で実施していく準備を進め、2024年度から実施をしていく予定です。引き続き、組合員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
これまでもたくさんの教職員の皆様に支えられながら、「互助の精神」を事業の根本に据え、組合員に元気と安心、そして幸せをお届けすることを一番の使命と心得て、半世紀以上にわたり事業を進めてまいりました。現在の組合員はおよそ22000人です。
これから先もずっと「教職員の心のよりどころ」として、存続していくために退教互の役員と職員が共に頑張ってまいります。そしてお届けする「元気・安心・幸せ」は教職員の先にいる子供たちの成長にも必ずつながることを信じて、退教互をさらに一歩前に進めていきます。
退教互は、現職中も退職後も元気でがんばる組合員の皆様の応援団です
「自分が元気な時は、必要とする方に使っていただき、自分が必要になったら、遠慮なく使わせていただく」これを合言葉に、これからもご活用いただければ幸いです。
「自己は他によって救われ、他は自己によって生き得る」という連帯と互助の精神に基づいて設立された退教互は、今日のように厳しい時代において一層その輝きを増し、存在価値も高まっています。
今後とも皆様のご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。
2023(令和5)年8月吉日
長野県退職教職員互助組合
理事長 松本 道明