理事長挨拶
■組合員の皆様、こんにちは。「長野県退職教職員互助組合」理事長の松本道明です。

  新型コロナウィルスによる感染症が瞬く間に世界中に広がる中、日本国内においても、感染症拡大防止のために「緊急事態宣言」が全国に発信され、これまでの「当たり前であった日常」が一変してしまいました。
  5月下旬には緊急事態宣言が解除にはなりましたが、終息に向けての道筋はなかなか見えてこない状況が続いています。一方で6月に入り、ようやく児童・生徒たちの登校が再開され、寂しさに包まれていた学校に再び元気な日常が戻りつつあります。
  組合員の皆様も先行きが不安な日々が続いている中で、少しずつ「新しい一歩」を踏み出しておられるのではないでしょうか。

■さて、今年で56年目となる「長野県退教互」は、ここ3年をかけて諸改革を進めてきました。

  2017年度、2018年度の二年間は、これまで継続してきた諸事業や経営方法を見直し、残すべきものは大切に残し、変えるべきところは思い切って変え、新たに必要なものは積極的に取り入れるという方針で「改革」を進めてきました。
  その中で大切にしてきたことは、組合員の皆様と退教互とのつながりを深めつつ、退教互の役割をご理解いただくと共に、退教互の現状と将来をもっともっと知っていただくことでした。
  皆様が読みたくなるような「退教互だより」にするため、編集に工夫を加えました。またホームページを充実させ、退教互の活用に役立つ情報を掲載したり、「マイページ」から貸付や療養給付に関わる詳細な情報が取得できるようになりました。ぜひ一度ホームページをご覧ください。

■2019年度は「検証と充実」「リニューアル」「財政基盤の安定化」という三つのキーワードを掲げ、事業改善に力を尽くしました。

(1)これまで教職員の皆様が退職後に「療養給付金」を受け取る資格(退職組合員資格)を得るためにはたくさんの提出書類が必要でしたが、パソコンから必要事項を入力するだけで資格が取れるようなシステムの開発を進め、2018年12月には「システム1号」が実用化され、2018年度末退職者より初めてパソコン入力による資格取得が可能となりました。2019年度にはさらに改良された「システム2号」が完成。資格取得はもっと簡単になり、入力時間は15分程度となりました。

(2)療養給付金(医療費補助)を申請するには、たくさんの「領収書」を貼付して送付する必要がありましたが、毎年届く「医療費のお知らせ通知」を活用していただけば、領収書の添付は一切不要となりました。

(3)退教互と公立学校共済組合および現職互助組合との三者連携による「退職準備説明会」を初めて2019年8月の夏休み中に実施しました。出席率は85%を超え、先生方にも「わかりやすい」と好評でした。退教互を知っていただく良い機会となりました。

(4)一人でも多く高校教職員の皆様に加入していただくために「高校特別加入キャンペーン」を2019年9月から1年間という期間限定で実施。「加入は30歳まで」という「年齢制限」も一時的に取り外し、加入をお勧めしています。


■さて、2020年度は、次のような取り組みを進めていきたいと考えています。

(1)現在、国家公務員の「65歳定年制導入」が検討されていますが、地方公務員の定年延長も予想されます。定年が延長された場合、給付開始年齢を何歳にすることがいいのかなどについて、今後検討を進めたいと考えています。

(2)皆様から送付された医療費の領収書は一枚一枚全て職員が手計算をし、給付額を算出しています。その業務をOCRと人工知能を使って自動化・省力化を進めたいと考えています。

(3)時代の変化と共に、教職員の皆様のライフスタイルが変化してきており、退教互への加入についても様々なお考えをお持ちです。退教互も皆様の意識変化を的確にとらえ、事業運営に反映させていく必要があると考えています。その第一歩として「加入年齢制限(満30歳まで)の在り方」について至急、検討を進めたいと考えています。


■2020年4月1日現在で、退教互の組合員数は22,808人(現職11,087人、退職11,721人)となっています。

  現職組合員数は、新規採用者数の減により減少傾向が続いています。また退教互加入率は、義務・特別支援86.5%高校40.2%となっています。(2020年3月31日現在)

■退教互は、現職中も退職後も元気で頑張る先生方の応援団です。

  「自分が元気な時は必要とする方に使っていただき、自分が必要になったら遠慮なく使わせていただく」これを合言葉にこれからもご活用いただければ幸いです。
  今日のように厳しい時代だからこそ、半世紀前に先輩方が「自己は他によって救われ、他は自己によって生きうる」という連帯と互助の精神に基づいて設立された退教互は、一層その輝きを増すのではないでしょうか。
  これから先も「退教互の現状と将来の見通し」をホームページや「退教互だより」で皆様にきちんとお伝えしながら、どのように経営を進めていくか丁寧に説明をしていきたいと考えています。今後とも皆様のご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

2020年6月吉日
一般財団法人 長野県退職教職員互助組合
        理事長  松本 道明